2014年04月12日

スタータイド・ライジング

おはようございます。

先日の模型部屋の片づけのとき、久しぶりに目にしたのが「スタータイド・ライジング」という
いまだ、僕が最も好きなハヤカワSF。

思えば、ハリーポッター以来火が付いた「魔法(ファンタジー)映画」ブームによってここ15年ほど
なによりも大好きな「スペースオペラ」なるジャンルのしっかりした映画は、とんと作られなくなり
ました。

そう、魔法と剣もいい、海賊だって、ロボットだっていい作品なのだろう。
だけど、やっぱり僕が見たいのは、宇宙や未開の惑星をバンバン飛び回る「直球SF映画」
なんだ・・・!

などと吠えましたが、近年はそういう作品も徐々に復活し始めたので、嬉しく思ってます。
まあただ、20年も経てば趣向も変わりますので、そのなかでもこころの琴線に触れるものは希少
であり、貴重です。

そしてここ20年以上、僕が最も映像化してほしいのが、この「スタータイド・ライジング」
「知性化宇宙」を舞台とした、一大サーガ。

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(以下、WEB上の解説を転載します)
・・・
アメリカSF界が選ぶ「ネビュラ賞」と、ファン投票で決まる「ヒューゴー賞」のダブル・クラウン
に輝いた80年代の大傑作。
この作品が選ばれた年には、ネビュラ賞ではジーン・ウルフやノーマン・スピンラッドの作品が、
またヒューゴー賞では、アイザック・アシモフ『夜明けのロボット』、アン・マキャフリー『パーンの
騎士・最新版』が候補に挙がり、 それらを打ち破っての受賞だった。


−デビッド・ブリンの描く世界とは。
 

数十億年の昔、ひとつの知性種族が宇宙進出に成功し、銀河文明を樹立した。

この最初の種族は謎の【始祖】として 宗教的な存在となっているが、彼らの残した「知性化」の伝統は、
銀河文明の根幹として連綿と受け継がれていった。


「知性化」とは
宇宙航行種族が、品種改良や遺伝子操作の技術を用いて、準知性種族(地球ではイルカやチンパンジー)
を、宇宙文明のレベルまで 引き上げてやること。

その結果、生まれた種族は見返りとして、「知性化」を施してくれた 種族を「主族」とあおぎ、その
「類族」として、一定期間の契約奉仕を義務付けられている。

・・・
やがて人類はこの銀河文明と接触するのだが、その存在自体が、銀河全土に大きな問題を引き起こす。
なぜなら人類には「主族」がいなかったからだ。
しかも、人類はこの時点で独自に、イルカとチンパンジーの準知的種族の「知性化」を成し遂げていた・・!

船長以下乗組員、すべてイルカで編成された初の宇宙船「ストリーカー」が、顧問役の人間7人と
チンパンジーの地質学者一人を乗せて処女航海中、ある辺境宇宙でひとつひとつが月ほどもある5万隻
の大宇宙船団を発見する。

船長の不注意からその発見が銀河中に知れ渡り、その船団は「始祖」と関係があるのではないかと考えた
「列強諸族」は、その秘密を手に入れるべく大船隊を繰り出して彼らを追った。

「銀河の列強諸族」とは、
トカゲのような好戦的なタンデュー族、鳥の姿のソロ族、「引退教徒」のテナニン、 狡猾なことで知られる
ティンブリーミー族などなど・・・。


巨大な円筒水槽のような宇宙船「ストリーカー」
↓↓↓
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知性を持ち、神経ソケットで接続された道具と、言葉をあやつるイルカの乗組員など、ブリンSFの世界
に馴染むのにしばらくは戸惑うかもしれないが、さすがにネビュラ賞とヒューゴー賞に輝く作品らしく、
雄大な宇宙観、宇宙戦争やヒューマニズムの醍醐味にグイグイ引き込まれる。

21世紀に入り、遺伝子操作、遺伝子治療、クローン技術など、バイオテクノロジーの話題が普段の新聞
にも出るようになったが、その芽は80年代に始まっていることがよく分る。
「人間 − チンパンジ − イルカ」という順番に異論のある人もあるかと思うが、意外とそんなものかも
知れない。

但し、「知性化」を促す側が「主族」となり、受けた側が「類族」となって奉仕するという考え方は
かつてたくさんの奴隷を持ったアメリカの歴史観が反映しているのかもしれない。

(転載終了)



「銀河の鬼子」と認識された地球人は、「始祖」の直系子孫なのか?
(地球人が「謎の始祖」の末裔であれば、全銀河の支配システムそのものが覆る!)

孤立したストリーカーは、凶悪な列強諸属に蹂躙されてしまうのか?
その秘密の行方は・・・!?

そればかりではなく、ストリーカー内でも、イルカに混じって知性化された凶暴なシャチが騒乱を引き
起こすなど、当時初めて読んだときはワクワクが止まらず、時間を忘れて徹夜したほどでした。
ラスト、列強の裏をかいて惑星を脱出するくだりも最高^^
凶暴な、危険渦巻く宇宙を、地球人(種族)が勇気と知恵で乗り越えていく様こそ、スターシップSF
の王道なのかもしれません。


そしてこの世界観は2冊では収まらず、

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↑↑↑
「知性化宇宙サーガ」の初期、STRの前日譚。
当時はamazonもなく、何軒も本屋さんを巡り、ようやく古本屋で入手したのを思い出します。

sr2.jpgsr3.jpg
↑↑↑
そして「スタータイド・ライジング」と並行して、地球の植民星で展開される物語。
こちらで主に人類のパートナーとして活躍するのはチンプ(チンパンジー)。

さらに物語は、

「変革への序章(上・下巻)」「戦乱の大地(上・下巻)」「星海の楽園(上・下巻)」

を擁する「知性化の嵐・三部作」へと続きます。
しかしこれは、別の星の冒険物語がメイン。

しかもこの6冊、それぞれ1冊がまるで辞書のようで・・・^^:
よっぽど好きじゃないと、たぶん途中で投げ出しそう。しかしこの最後の最後で、STR以降の、
ストリーカーの物語が描かれます。

銀河中逃亡を続け、満身創痍のストリーカー。そして、いよいよ列強諸属の大艦隊に包囲された地球!
いったいどうなる人類・・・!
という展開は、手に汗握りました。

そして爽快感とともにエピソードは一旦区切られます(ここまでも何年待たされたことか!笑)
しかしそれ以上に展開が気になる、そんなエンディングでもありました。


ぜひとも続刊を読みたい。
そして生きている間に、一級SF映画として(STRパートだけでも)映画館で観たい。

少なくとも「いいぞ、すごいぜ地球!」と思える作品です。

posted by アイスオーレ at 11:29| Comment(2) | TrackBack(0) | ムービー・メカ
この記事へのコメント
ご無沙汰しております。
アイスオーレ少年はSF好きだったんですねぇ。SWがお好きですから、当然でしょうが。
それにしても、チンパンジーやイルカが宇宙船の乗組員って…(^^)何たるトンでも設定!でも最後まで読ませる面白さがあるんでしょうね。
私は映画繋がりで「荒鷲の要塞」のアリステア・マクリーン、「レッドオクトーバーを追え」のトム・クランシーなどアクション戦争ものばかり読んでました。
Posted by 44HIRO at 2014年04月15日 03:40
こんばんは^^
おー、荒鷲の要塞!!シブイなあ。僕は映画しか観たことありませんが・・
トムクランシーのものは、数冊読んだような気が。
ジャンルを問わず、ハラハラするものには惹きつけられてたんですね。

おっしゃいますとおり、僕は物心ついたときから宇宙少年であり、ヤマトと
ともにスターシップ少年となりました。
そういや当時はアオシマの合体巨艦ヤマト(アトランジャー付き)とかも
作ってたなあ(笑)

話が逸れましたが^^;この小説、劇中の探査船「ストリーカー」も、いつかは
細かい部分は想像して作りたいです。
「知性化宇宙」には、たぶん一生、入れ込んでいると思います^^
Posted by ひろさんへ at 2014年04月16日 20:42
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